私の経験では、お店をオープンされるお客様のほとんどが、当初のお客様の予算を、実際の内装工事費が上回ってしまっているという感覚があります。
それほど内装工事費は、想定を超えて高い費用が掛かるものです。
そして、デザインを妥協して予算に合せるか、追加予算を捻出するかのどちらかを選び、工事を依頼する事になってしまっています。
当店は、独自のコンセプトを掲げ、低予算で良いお店を造り、お客様に満足してもらうことを目指しています。
具体的に費用を安くできる3つの理由をお伝えします。
1つ目は、デザインのコンセプトによる費用配分の妙です。
当店のご提案する店舗内装は、什器をメインとして、良い空間を成立させることです。
什器がメインとなるため、その他の部分の内装をシンプルに仕上げることができます。
仕上げ工事の費用を抑え、結果的に全体的な工事費用を下げることに繋げます。
2つ目は、中間マージンのカットです。
一般のデザイン事務所は、工事自体は元請け協力会社に依頼する為、中間マージンが発生します。
また、元請け会社も各下請け会社に専門工事を依頼し、それぞれに中間マージンが発生します。
当店は、お請けした工事については、設計・施工管理・什器製作までを一括して行います。
什器をメインにする当店のコンセプトによって、設計・施工管理・什器製作の中間マージンをカットする事ができます。
3つ目は、さらに、その什器製作の費用を抑える点です。
当店の什器は、自前の工場で製作し、現場へ取り付ける為、一般的にかかる工程を省くことができます。
本来、一般的な什器の製作には、下記のように、3社、あるいは、4社が介在します。
①什器のデザイン、②木工所、③鉄工所、④現場取付大工
デザイナーの設計図をもとに、木材と金属は別々に加工製作されます、そして、現場に収めたものを、大工さんが取付けるという流れになります。
それに対し、什器のデザイン、工場での製作、現場取付までを全て内部で行う事で、什器製作の費用を大きく抑える事ができるのです。
また、それ以外にも、予算内に収まらないという場合に、減額案のご提案を致します。
減額案とは、単に機能や品質を落としてコストを下げるのではなく、機能を維持しながら知恵と工夫によってコストを下げる方法です。
店舗内装は、色々な要素が重なり合って工事が進められるため、一つの変更で、大きく設計が変わることがあります。
例えば、店内のレイアウトを再提案する事で、電気の配線ルートや、換気ダクトの大きさや、水道の配管の距離などを変え、大きなコスト削減ができる場合もあり、その現場に合わせ、色々な工夫で減額案のご提案をさせて頂きます。