当店がご提案する店舗デザインは、バーの顔であるカウンターをデザインの中心としたお店です。

お店のコンセプトに合せたカウンター、そしてオーナー様のこだわりにお応えするカウンターをオーダーメイドでお造りします。

そのために当店には、カウンターを造作するための自前の工場がございます。

お客様のご要望に合わせて完全テーラーメイドのカウンターをお造り致します。

 

バーの施工事例

コンクリート打ちっぱなしの壁に木製Rカウンターとクロカワ鉄の什器を併せた内装(新宿)

 

 

 

 

 

古材でカウンター・ボトル棚を造作したバル

 

 

バーの工事費用の例(内訳あり)

店舗内装の工事費用をイメージしていただくためにご紹介させていただきます。

実際の工事では、テナントの状況によって金額は変わってきますが、ある程度の目安としてご参考にしてください。

バー(10坪程度の場合)

⑴造作工事 カウンター、ボトル棚、入口鉄扉、看板等 80~120万
⑵間仕切り壁 厨房、トイレ 10~20万
⑶塗装工事 壁・天井仕上げ 20~40万
⑷トイレ機器 便器、手洗い器、備品 15万
⑸左官工事 店内床薄塗り等 15万
⑹塗装工事 躯体、サッシ 20万
⑺板金工事 カウンター内部、厨房壁ステンレス貼り 10万
⑻建具工事 厨房扉、カウンタースィングドア 10~20万
⑼家具工事 カウンターイス10脚、テーブル、ソファ 50万~
⑽電気工事 配線工事、照明器具、コンセント等 40万~
⑾水道工事 厨房機器、便器・手洗い器配管設置 30万~
⑿ガス工事 給湯器配管・器具費 15万~
⒀空調工事 新規天カセエアコン4馬力、機器設置費 40万~
⒁換気工事 厨房・店内・トイレ換気扇配管、設置 25~40万
⒂防災工事 誘導灯、感知器、消火器、申請 20万
⒃雑工事 荷物棚、コート掛け等 10万
⒄設計・施工管理費 デザイン、現場管理、現場経費 40万~
⒅解体工事 既存内装解体 10~30万
⒆産廃処分費  工事中発生産廃 10万

※厨房機器の費用は除いています。

 

カウンター製作事例

※Rカウンター 集成材に着色ウレタン塗装仕上げ

 

※無垢松材にワインレッドの着色+クリアウレタン塗装で仕上げたL型カウンター

 

※立ち上がり:クロカワ 天板:ステンレスのカウンター

 

カウンターの種類としては、天板に使う素材として木、金属、ガラス、そして、タイル・石などがあります。

それぞれの素材には特徴がありますので、お客様のイメージに合った素材をお選びいただけます。

 

言うまでもなく、木の特徴は、温かい雰囲気を醸し出してくれることです。

また、副交感神経を刺激し、リラックス効果を得ることもできます。

実用上も、当たりが柔らかく、冬場であっても、カウンターの上に腕を乗せても冷たく感じることはありません。

カウンターとして、長い時間を心地よく過ごすことができます。

同じ木の天板でも3種類の素材(無垢材、集成材、突き板)でお造りできます。

①無垢材

天然の木材です。

世間に多く出回っている大量生産の木のプリント素材に対して、本物の木材は一点ものであり、分厚いカウンター板の存在感、重厚感は圧倒的です。

そのため、本物の木の風合いを好むユーザー様に選ばれます。

ただし、無垢材は呼吸をしているため、季節(湿気)や年月の経過によって、伸縮したり、反ったり、ひび割れや隙間などがどうしても出てきてしまいます。

これらはメンテナンスで修理する事が可能ですが、多少不便であっても、天然の木材でしか出せない歳月による変化を「味わい」として楽しんでいただけると良いと思います。

②突き板

※同じ木目が並ぶ一般的な突板材

合板の表面に薄くスライスした天然木を貼った素材です。

非常に多くの樹種が選べ、無垢材に比べると低いコストで、本物の木をつかうことができます。

また、反りやひび割れなどが出ないので、無垢材の動きが嫌な方の場合におすすめの素材です。

デメリットとしては、貼ってある天然木が非常に薄いため(0.2~0.6mm程度)、キズが付くと下の合板が見えてしまいます。

材料の大きさにも制限があり、長いカウンターをつくる場合には材料の継ぎ目ができたり、製造上15㎝程度のまったく同じ木目が並ぶ為、カウンターなどの大きな面積に使用すると、本物の木と比べるて違和感があります。

ただこれは一般的な突板を使った場合です。当店では突板の欠点である違和感を無くすような工夫で、デザイン性を高めた造作をしております。コスパもよく、突板は当店イチオシの材料です。

③集成材

寸法の小さい板状の材を幅・長さ方向に接着剤で貼り合わせて一枚の板にした材料です。

細かい継ぎ目が特徴的で、本物の木とは見た目に大きな違いがあります。

また、無垢材に比べると少ないですが、反りや伸縮もでます。

材料費が安く、サイズも大きいものがある(長さ4.2m程度)ため、コストを抑えてカウンターを作りたい場合はオススメの材料です。

クリアー系よりも濃い色(黒、濃茶)で塗装をすることで継ぎ目を目立たなくさせ、材に高級感を出すことができます。

 

木製カウンター制作費比較

3種類の素材でカウンターを造作した場合の料金をご紹介します。

あくまでも参考値となりますが、素材間の価格を見ていただくためにご紹介します。

※8名掛け(長さ4m、幅50㎝、厚み5㎝ ウレタン塗装)程度のカウンターの天板のみ

①無垢材・・・40万円程度、②突き板・・・25万円程度、③集成材・・・15万円程度

 

 

金属

金属には鉄・ステンレス・銅・真鍮などの種類があります。

主に金属を使ったカウンターはシャープな雰囲気を演出できます。

①鉄

※クロカワの鉄板(生成されるときにできる酸化被膜で表面が黒く覆われた状態の鉄)

木と同じく本物の素材感や経年変化による風合いがでます。(”素地、クロカワ”と呼ばれる素材などがあります。)

溶接や、曲面加工など自由度の高い加工ができるため、R型のカウンターなど個性的な形をつくる事が可能です。

デメリットは、錆が出やすく、塗装やメッキ処理などの仕上げが必須となります。

仕上げ面が傷などで剥がれた場合は、油で拭くなどで手入れは可能です。

②ステンレス

※バイブレーション仕上げのステンレス板

シルバー色で鉄よりも高級感のある素材です。非常に強度があります。

また、ほとんど錆びず、経年変化が少ない為、綺麗な状態を長く維持したい場合に良い素材です。

ただし、ステンレスでも表面には傷がつきます。

特に鏡面仕上げなどの場合は修復が困難なため、綺麗な状態を長く維持する目的であれば、表面の仕上げは、バイブレーション仕上げという最初から細かい傷で模様を付けるマット仕上げをおすすめしています。

銅、真鍮・・・一般的にカウンターの天板に使われるのは珍らしい素材ですが、銅色、真鍮色の独特な雰囲気を醸し出します。

高級感もあり、時間の経過とともに起こる経年変化の味わいも非常に良い素材です。

デメリットとしては、鉄などと比べると費用がかかります。

 

金属製カウンター製作費比較

※8名掛け(長さ4m、幅50㎝、厚み5㎝ 仕上げ有り)程度のカウンターの天板のみ

鉄・・・15万円程度、ステンレス・・・25万円程度、 銅・真鍮・・・40万円程度

実用面のデメリットとしては、金属はやはり肌触りが冷たいことです。

 

ガラス

※写真は鉄のフレームに間接照明を仕込み、カラーフィルムを貼ったガラストップのカウンター 

ガラスのカウンターには、ガラスの素材が持つ、完全な平滑面や透き通る透明感から感じる圧倒的な高級感があります。

ただ、ガラスの場合は、コストも高く、割れやすいという大きなデメリットもあります。

その上でも、圧倒的な高級感に魅力を感じるのが、ガラスのカウンターだと言えます。

ガラスの裏面に半透明のカラーフィルムなどを貼り、間接照明を仕込む事でガラス面を美しく光らせる事ができます。

 

タイル・石

※タイルトップのカウンター

※石(ブラックスレート)のカウンター

タイルのカウンターの特徴は、そのデザインのユニークさであり面白さです。

色・形・模様など多種多様なものがあり、そのタイルデザインだけでお店の雰囲気をつくることができます。

表面がざらついている石などは、実用面では使い勝手が悪い面もあります。また、触れると冷たいです。

それでも、デザイン的な面白さは捨てがたいと言えます。

ユニークなデザイン性を優先する場合に、採用していただくのがタイル・石のカウンターと言えます。

 

 

 

ボトル棚

※写真はクロカワ鉄で造ったスライド扉付きボトル棚

カウンターと並んでバーの顔となるのがボトル棚です。

ボトル棚は、彩りのあるボトルを並べることで空間の印象を華やかにしたり、ボトルを整然と並べると高級感を出すことができます。

設置場所としては、カウンターの上部に吊棚として設置する場合や、バックバーの壁面、などが一般的です。

一番良い設置場所は、バックバーの壁面です。やはりカウンターに座って一番目につく場所なので、ここにボトル棚を設置する事で、お店の雰囲気をより演出することができます。

ボトル棚の素材選びも重要です。

カウンター素材との兼ね合いももちろん大事ですが、ここでは、ボトル棚単体で考えた場合の素材の効果をお伝えします。

ボトル棚はフレーム(側板)とボトルを置く棚板で構成されます。

その素材は主に木、金属などがありますが、すべてを同じ素材でつくる場合と、フレームと棚板を違う素材にする場合があり、それぞれ空間に与える印象が違います。

木や鉄など、すべて同じ素材を使って造ると、素材の雰囲気は強く出るので、お店のイメージを決定し易くなります。

素材の雰囲気が強く出過ぎるのが嫌な場合は、フレームと棚板を違う素材にすることで、素材の雰囲気を緩和する事ができます。

ボトル棚素材組み合わせ例

フレーム:木 棚板:木

木の持つ味わいと温かさで、落ち着いた雰囲気を演出します。

 

 

フレーム:鉄 棚板:鉄

鉄の工業的なイメージが強くでます。クールなかっこ良い雰囲気になります。

 

フレーム:鉄 棚板:木

木の温かさを残しつつ、鉄をフレームに使用する事で、程よく空間を締める効果があります。

 

 

フレーム:ステンレス 棚板:ガラス

ガラスの棚板は高級感をアップさせます。また、ステンレスなどの金属との見た目の相性も良いです。透過性があるため、ごちゃごちゃ感を軽減させることもできます。

 

ボトル吊り棚

 

 

 

 

 

 

ボトル棚は、カウンター上部の天井から吊って設置する場合もあります。

天井が高い空間は開放感もありますが、殺風景に感じる場合もあり、カウンターの上に吊棚を設置する事で、空間のアクセントとなります。

また、スタッフとお客様の空間を区切る感を出してくれます。

 

アンティーク

 

 

 

 

 

 

カウンターやボトル棚を新規で造作する以外に、アンティーク品を置くという方法もあります。

アンティーク品とは、骨董品のように過去に実際に使われていた製品のことですが、木であっても金属であっても長い年月を経て変化した素材の風合いや、その時代特有のデザインは、真似では絶対に出せない深い味わいを醸し出します。

また、新しい内装の中に置くアンティーク品は、ギャップを生み洗練された雰囲気も出してくれます。

デメリットは、寸法が変えられない為、使い勝手の悪さと、レイアウトの難しさが出る事です。

 

 

照明を活用する

これら素材以外にも照明の効果で雰囲気をアップさせることができます。

間接照明を仕込んでボトル棚背面の壁を照らすことで高級感が出ます。

ガラスの棚板の側面に照明を仕込んでガラス棚板自体を発光させるという方法もあります。

 

 

 

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