意味が分からない見積もり項目
内装工事を依頼する際、内装会社に見積りを取りますが、内装会社から提出される見積書の項目は、専門用語が多く非常に分かりにくいものとなっています。
何社かに相見積りをとっても、見積書の記載内容が理解できなければ、結局は、合計金額のみで判断する事になってしまいます。
見積書の項目に書かれている内容を詳しく理解することで、無駄な作業を指摘し、内装会社との金額交渉に役立てることが出来ます。
今回は、分かりにくい内装工事の見積り項目について、マニアックに解説していきたいと思います。
見積もり項目と業界の構造の関係を理解する
まず、業界の構造として、大前提として理解して頂きたいことがあります。
それは、見積書は、「元請け会社の設計や現場監督の費用」と「下請け会社の工事に掛かる費用」で構成されているという事です。
店舗の内装工事は、元請けの内装会社と、下請けとして外注の各専門職の会社が入って行われます。
内装会社が「設計や現場の監督」、その下に、内装会社から依頼された外注として「大工」や「塗装工」や「水道工事店」などの下請け会社が入るといった二重構造になっています。
つまり、内訳書に「〇〇工事」と書かれているところは、下請け会社の工事費用が記載されていると理解して間違いではありません。
内装工事の見積書が分かりにくいのは、多くの専門工事が入ることで、工種項目が多くなり、さらに専門用語での記載が多いからです。
一般的な見積書に表記されている工種
それでは、一般的な見積書に計上される以下の工事を工種別に詳しく見ていきましょう。
- 解体工事
- 補修工事
- 仮設工事
- 防水工事
- 左官工事
- 軽鉄・ボード工事
- 木工事
- 塗装工事
- 内装仕上工事
- 板金工事
- 建具工事
- 家具工事
- 厨房機器工事
- 電気・照明・音響通信工事
- 水道工事
- ガス工事
- 空調工事
- 換気工事
- 防災工事
- クリーニング
- 消防・保健所申請代行費
- 設計・施工管理費
- 処分費
※現場状況等によって変わるので金額は概算となります。(すべて税別の金額です。)
1.解体工事
内装工事を始める前に、外注の解体工事業者により、元々残っている古い内装などを壊す工事です。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
作業手間 | 人工と撤去する㎡単位により算出 | 例)6畳の和室を壊す場合・・・一式10万円 |
搬出・運搬費 | 工事現場で壊したものを運搬車に積み込む作業と、処分場まで運ぶ費用(3t車として) | 2万円/台 |
処分費 | 壊したものを法律に則って処分する費用 | 1万円/㎥ |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の解体工事費の目安 30万円
2.補修工事
既存の内装を解体する場合、残したい部分があっても、接着材やビスで強固につくられているため、綺麗な状態で残すことはできません。
木部分であれば大工、コンクリートの割れなどであれば左官工、塗装のタッチアップは塗装工といった業者が、解体後に補修する箇所が出る場合があります。
10坪店の補修費の目安 5万円
3.仮設工事
準備段階での作業と設備工事のことをいいます。
養生(仕上がった面に傷をつけない為に保護する事)、仮設電気、仮設水道などが該当します。
養生は元請けの現場監督が行い、仮設電気は電気工事店、仮設水道は水道工事店が、それぞれ工事前に設置し、工事後には撤去されてるものです。
10坪店の仮設工事費の目安 5万円
4.防水工事
業務用の厨房をつくる場合に、階下に漏水しないように防水層(プール)をつくる工事です。
防水層の設置の是非は、物件の大家さんや管理会社の指示によります。もしくは、2階以上の階への入居の場合で、床に水を流す厨房をつくる場合は必須です。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
防水区画コンクリートブロック積 | 防水区画(プール)の、立上り部分となります | 5,000円/m |
防水下地 | 防水材を塗る、又は貼る為にモルタルで平滑な面をつくる必要があります | 3,000円/㎡ |
防水層 | 防水性能を発揮する部分です 施工方法の種類があります | 塗布防水 5,000円/㎡ シート防水 7,000円/㎡ FRP防水 9,000円/㎡ |
保護モルタル | 防水層を保護するために10㎜程度のモルタルの保護層をつくります | 3,000円/㎡ |
搬入・運搬費 | 主にモルタルの材料(砂、セメント)の運搬、現場搬入費 | 工事費の約1割 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10㎡の防水工事の目安(シート防水として) 25万円
5.左官工事
左官工事とは、壁などを、こてを使って塗り仕上げる工事のことですが、飲食店の内装工事では、壁などの仕上げ左官の他に、厨房の床をつくる工事も左官工の仕事です。
主に、防水層の上にモルタル(砂とセメントを撹拌し水で反応させ硬化させる左官材)で厨房の床を造る工事です。
厨房の床下には、シンクや冷蔵庫やなどの厨房機器用の配管を通すスペースが必要になるため、厨房の床は防水層から200㎜~300㎜上がることになります。
飲食店の厨房部分の床が上がっているのはその為です。
200㎜~300㎜床をあげるわけですが、モルタル部分の厚みは、仕上げの60~70㎜程度で、その下の部分はスタイロフォームという非常に軽い材料を入れます。
理由は200㎜~300㎜の厚みを全てモルタルにしてしまうと、モルタルの荷重で建築物に対して負荷が掛かり過ぎてしまう為、最小限必要な厚さ(60~70㎜)とします。
残りの厚み部分は、スタイロフォーム(高密度の発泡体材)という材料で嵩増しします。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
スタイロフォーム敷き(200厚として) | 床の嵩増し | 7,000円/㎡ |
ワイヤーメッシュ敷き | モルタルは乾くときに収縮してひび割れが発生しやすいので、ひび割れ防止でワイヤーメッシュ(細い鉄格子材)を敷きます | 1,500円/㎡ |
モルタル打設 | 60~70㎜のモルタル層をつくります | 9,000円/㎡ |
巾木モルタル仕上げ | 防水層の立上り部分をモルタルで仕上げます | 3,000円/㎡ |
雑作業・搬入・運搬費 | モルタルの材料(砂、セメント)の運搬、現場搬入 | 工事費の約2割 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10㎡の厨房床の左官工事の目安 30万円
6.軽鉄・ボード工事
軽鉄とは、軽量鉄骨下地の略で、LGS又は軽天とも言われ、天井や壁に貼る石膏ボードなどの下地となる骨組みの事です。 軽い鉄で出来た棒状の材料を格子状に組んで固定します。不燃の建材です。
ボードとは、石膏ボードまたはプラスターボードの略で、石膏を主成分とした素材を板状にして、特殊な板紙で包んだ建築材料です。安価の上非常に丈夫で、断熱・遮音性が高い不燃の建材です。
スケルトンから、天井や外周の内壁をつくったり、店内の間仕切り壁を造る工事です。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
天井LGS | 軽鉄による天井の下地骨組み | 1,800円/㎡ |
壁LGS | 軽鉄による壁の下地骨組み | 1,500円/㎡ |
天井ボード張り | 石膏ボード12.5㎜厚を軽鉄に固定 | 1,500円/㎡ |
壁ボード張り | 石膏ボード12.5㎜厚を軽鉄に固定 | 1,500円/㎡ |
付帯作業 | 点検口設置、ドアや窓周りの軽鉄開口手間、補強ベニヤなど | 工事費の約1割 |
雑作業・搬入・運搬費 | 軽鉄・ボード材の運搬、現場搬入 | 工事費の約2割 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の軽鉄・ボード工事費の目安(天井、外周壁、間仕切り壁適宜として) 50万円
7.木工事
木工事は大工が行う工事を指します。
店舗工事においての木工事は、置床(床を木組みで上げる)やフローリング張り、木製のカウンターや棚板を造ったりする工事です。
項目(床工事) | 作業内容 | 料金相場 |
置床 | 防振ゴムのついた支持脚で床パネルを支える床仕上げ構造 | 6,000円/㎡ |
フローリング張り手間 | フローリング材を張る作業 | 4,000円/㎡ |
フローリング材料費 | フローリング材の価格 | 8,000~15,000円/㎡ |
雑作業・搬入・運搬費 | 置床・フローリング材の運搬、現場搬入 | 工事費の約2割 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10㎡の木工事の目安(置床∔フローリング1万円/㎡材として) 30万円
カウンター造作
立ち上がりの壁+天板 (長さ4m、幅500㎜、厚み50㎜、仕上げ塗装は別途として)
無垢材 50万円
突き板 35万円
集成材 25万円
8.塗装工事
石膏ボードや、カウンターなど塗装に関する全ての工事です。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
新規ボード塗装 | 石膏ボードの繋ぎ目部分やビス頭にメッシュシートを張りパテで平滑面を出してから塗装します | 1,800円/㎡ |
既存ボード塗装 | 既存の塗装してあるボードやクロスの上から再塗装する場合です | 1,100円/㎡ |
木部塗装 | 棚などの木部にステイン(浸透性塗料)で着色し、クリアーの塗膜を付けます | 5,000円/㎡ |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の塗装工事費の目安(天井、壁、棚板適宜として) 30万円
カウンター天板塗装
カウンター天板をステイン(浸透性塗料)で着色し、ウレタンクリアーの塗膜をガン吹きします。ウレタン塗装は塗膜の強度が強く、カウンターの場合はウレタン塗装が良いです。ガン吹きの理由は、塗膜に厚みを付ける為です。
1式5万円
9.内装仕上工事
天井・壁クロス貼り、床シート貼り、タイル貼り、仕上げ左官、仕上げ木板張りなどの工事です。
店舗のデザインや予算によって、これらの工法を組み合わせて仕上げ工事が行われます。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
クロス貼り | ビニールクロスを天井や壁に貼る作業です 一般材として | 1,500円/㎡ |
床シート貼り | ビニール製の床材を貼る作業です 一般材として | 5,000円/㎡ |
タイル貼り | 床や壁にタイルを貼る作業です タイル材は多種多様あり、価格にも大きな幅があります | 10,000円~20,000円/㎡ |
仕上げ左官・・・床や壁を左官で仕上げる作業です。多種多様な工法があります。 | ||
左官下地処理 | 左官する下地面を平滑にします | 1,200円/㎡ |
漆喰(しっくい) | 日本古来の(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です 色粉を混ぜて調色する事も可能です | 4,200円/㎡ |
ジョリパッド | アイカ工業の商品で、カラーバリエーションや仕上げ・機能性・さまざまな骨材を使用した意匠開発など、改良が重ねられている信頼性の高い仕上げ塗材です | 4,000~10,000円/㎡ |
モールテックス | ベルギーのBEAL社が開発した左官仕上げの材料のこと。一見モルタルのような風合いの最近人気の左官材です。人気の理由は、薄塗りで柔軟性がある。表面が強い。水を透さない。付着力が高い。カラーバリエーションもある。というところからです。 | 60,000円/㎡ |
10.板金工事
板金とは、薄く平らに形成した金属を指します。
内装工事では、油汚れや水跳ねの対応として、厨房の壁面に板金を貼る工事になります。
厨房の板金仕上げは保健所からの指導でもあり、ステンレスやガルバリウム鋼板を使用します。
コンロやフライヤーなど火場周りは、油跳ねがひどい為、天井迄の壁一面に貼りますが、天井まで金属板が貼られると冷たい感じがしてしまうので、シンクやコールドの壁面は水跳ねや汚れが付く床から1.2mくらいまでとする場合が多いです。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
ステンレス貼り | ステンレス0.6㎜厚をと両面テープとボンドと併用で石膏ボードに張り付ける作業 | 9,500円/㎡ |
ガルバリウム鋼板貼り | ガルバリウム鋼板0.35㎜厚をと両面テープとボンドと併用で石膏ボードに張り付ける作業 | 5,800円/m |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10㎡の厨房床の板金工事の目安 15万円
11.建具工事
店内の扉(入口、トイレ、スタッフルーム、倉庫)を設置する工事です。
建具店が造るのは主に木製又は、メラミン(樹脂板)製の建具になります。
アルミ製であればサッシ店、鉄製であれば鉄工所が造ります。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
建具枠設置 | 軽鉄・ボード工事でつくられた壁に枠を設置します | 一式3万円 |
木製フラッシュ(芯材の骨組みに薄いベニヤ又はメラミンを両面から圧着張りしたもの) | 丁番や取手や鍵の掘り込みをして、枠に取り付けます | 一式5万円(仕上げ着色、ウレタン塗装含む) |
木製框組み(無垢の長辺材を使い縦枠、横枠を組み中板をはめ込んだ建具) | 丁番や取手や鍵の掘り込みをして、枠に取り付けます | 一式15万円(仕上げ着色、ウレタン塗装含む) |
アルミサッシ扉 | アルミ製の框組みのドア | 一式15万円 |
鋼製建具 | 主に鉄でつくられる扉。框組もしくは、骨組みの上に面材を溶接する場合もある | 一式30万円 |
12.家具工事
置き型のテーブルや椅子、ソファの設置工事です。
価格の上限は限りなくあるので下限を記載します。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
テーブル天板(600×600) | フラッシュ天板として | 1.2万円/枚 |
テーブル脚 | 鋼製黒塗装として | 1万円/脚 |
椅子 | 一般座面高、肘置き無しとして | 1.4万円/脚 |
ソファ | 幅2000として | 8万円/台 |
運搬、搬入、組立費 | 20台として | 一式5万円 |
13.厨房機器工事
厨房機器はオーナー様が直接購入されるケースもあります。
機器やメーカーも多種多様あるので一部抜粋して記載します。
冷蔵庫などは既製品ですが、シンクや作業台は厨房会社が一から製作するものなので、自由な大きさでつくれます。
厨房機器設計・管理費
厨房のレイアウトの設計と、打合せや配管・コンセントの位置出し費用です。
※厨房機器の設計費を本設計とは別枠で設けているのは、最初の段階で厨房機器の詳細が決まっていないことが多いからです。
一式8万円
機器 | 作業内容 |
1層シンク(450×450×800) | 3.2万円/台 |
2層シンク(1200×600×800) | 11万円/台 |
コールドテーブル(1200×600×800) | 12万円/台 |
コールドショーケース(1200×600×800) | 12万円/台 |
製氷機(25K) | 16万円/台 |
ガステーブル(800幅) | 36万円/台 |
吊戸棚(1200×350×600) | 5万円/台 |
作業台(450×600×800) | 2.5万円/台 |
14.電気・照明・音響・通信工事
電気・照明工事は、照明やスイッチ、コンセントの設置、換気扇やエアコンへの電源配線、ブレーカーの設置、申請などの工事です。
音響工事は主にスピーカーの設置、通信工事はパソコンのLAN配線ですが、どちらも電気工事店が電気工事と一緒に施工する事が多いです。
項目(10坪程度のカフェとして) | 作業内容 | 料金相場 |
電力申請 | 東京電力への申請 新規設備電力申請(申請用図面作製、窓口協議)です | 一式3万円 |
分電盤工事 | ブレーカーの盤を設置する場合の工事 引き込み線、新規分電盤、配線作業、分電盤設置など | 一式10万円 |
電灯コンセント工事材料費 | 照明器具、スイッチ、コンセントの材料費です | 一式15万円 |
電灯コンセント工事労務費 | 照明器具、スイッチ、コンセントの労務費です | 一式20万円 |
非常灯工事 | 消防法に伴う非常灯の設置工事です(2灯設置として) | 一式8万円 |
音響工事 | スピーカー、アンプの設置と配線工事(スピーカー2台として) | 一式10万円 |
通信工事 | パソコン用のLAN配線工事 | 一式3万円 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の電気・照明・音響・通信工事費の目安 75万円
15.水道工事
便器・手洗いの給水・排水の配管と設置や、厨房機器への給水・へ給湯・排水の配管と設置などの工事です。
項目(10坪程度のカフェとして) | 作業内容 | 料金相場 |
便器 | タンクレス(安価なもの)、ウォーマー、ウォシュレット付き | 10万円/台 |
手洗い器、ペーパーホルダー、タオル掛け | 一般的な製品 | 8万円/台 |
シンク用混合水栓 | 厨房シンクにつける湯水が使える水栓です | 1.5万円/個 |
給水、給湯配管工事材料費 | 配管材、継手、接合材、支持金物、バルブ | 一式8万円 |
給水、給湯配管工事施工費 | 厨房機器、給湯器、便器、手洗い器への配管 | 一式7万円 |
排水配管工事材料費 | 配管材、継手、接合材、支持金物 | 一式3.5万円 |
排水配管工事施工費 | 厨房機器、給湯器、便器、手洗い器への配管 | 一式4万円 |
厨房機器接続工事 | シンク、製氷機配管の結び、混合栓取付け | 一式3万円 |
便器・手洗い器接続工事 | 便器、手洗い器配管の結び、水栓取付け | 一式5万円 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の水道工事費の目安 50万円
16.ガス工事
厨房機器、給湯器へのガス配管と結び工事です。
項目(10坪程度のカフェとして) | 作業内容 | 料金相場 |
給湯器 | 16号屋外設置タイプとして | 7万円/台 |
基本工事費 | 配管材工、コック、機器への結び工事 | 一式13万円 |
付帯工事費 | 外壁穴開けなど | 一式1.5万円 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店のガス工事費の目安 25万円
17.空調工事
空調工事は、店内のエアコン設置工事のことです。
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
天井カセット式エアコン機器費 | 4馬力として | 25万円/台 |
室内機設置 | エアコン室内機の設置作業です | 一式3万円 |
室外機設置 | エアコン室外機の設置作業です | 一式3万円 |
配管工事費 | エアコン用冷媒配管の配管工事費です | 7,500円/m |
試運転 | 配管を溶接でつなぐ為、配管の繋ぎ目に穴が開いていないかを、管内に圧をかけて試験します | 一式0.6万円 |
ドレントラップ設置 | エアコンから出るドレン排水は、直接水道排水管につなぐ場合、匂いが上がってくることを防ぐ為に、トラップを設置します | 一式0.9万円 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の空調工事費の目安 45万円
18.換気工事
換気工事は主に厨房や店内の換気扇の設置、外壁の雨除けカバーの設置などです。
項目(10坪程度のカフェとして) | 作業内容 | 料金相場 |
換気扇機器費 | 店内天井扇として | 1万円/台 |
換気扇設置 | 換気扇の設置作業です | 1万円/台 |
外壁穴開け(ALCとして) | 換気扇の排気を外に出すための穴開け工事です(基本的に大家さんの許可が必要です) | 0.6万円/箇所 |
ダクト工事 | 換気扇と外壁の穴を繋ぐ為の配管工事です | 一式10万円 |
器具類取付工事 | ウェザーカバー(外壁への雨除けカバー)設置工事です | 一式1.5万円 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の換気工事費の目安 25万円
19.防災工事
誘導灯、消火器、感知器の設置工事と、消防署への防災設備の申請は防災工事店が行います。(内装の消防署への申請は元請け会社が行います。)
項目 | 作業内容 | 料金相場 |
誘導灯器具費 | 店舗出入口の上部に設置する緑色の表示板の器具です | 1.5万円/台 |
消火器 | 粉末10型として、設置だい含む | 0.8万円/台 |
工事費及び試験調整費 | 配線、設置工事、建物の防災盤との通信確認 | 一式5万円 |
消防申請 | 消防署への協議、申請書類作成、検査立会い | 一式6.5万円 |
諸経費 | 車両費、駐車場代、消耗品費 | 工事費の約1割 |
10坪店の防災工事費の目安 20万円
20.クリーニング
全ての工事が完了した後に、店舗全体をクリーニングして引渡しに備えます。
10坪店のクリーニング費の目安 5万円
21.消防・保健所申請代行費
工事前に消防署と保健所にレイアウト図面をもって協議に行き、それぞれの指導を受け内装に反映します。
消防の場合は、工事の7日間前までに、「防火対象物工事等計画届」を提出、完了後に「防火対象物工事等使用開始届」を提出し、消防検査を受けます。
保健所の場合は、工事完了前に営業の申請書を提出し検査日を決めます。
項目 | 作業内容 |
消防事前協議 | 一式1.5万円 |
書類作成、提出 | 一式3.5万円 |
消防検査立会い | 一式1.5万円 |
保健所事前協議(お客様の方でも協議申請できます) | 一式1.5万円 |
保健所検査立会い | 一式1.5万円 |
22.設計・施工管理費
元請け会社の設計費、施工費等です。
金額の計上方法は各会社によって様々です。
項目(10坪程度のカフェとして) | 作業内容 | 料金相場 |
設計費 | デザイン会社、設計事務所の相場は工事費の10~20%です | 一式15万円 |
現場管理費 | 現場調査、打合せ、墨だし、現場指示、品質安全管理、現場内清掃等 | 一式30万円 |
現場諸雑費 | 車両費、駐車場代、雑物購入費 | 一式5万円 |
10坪店の設計・施工管理費の目安 50万円
23.処分費
工事中に発生した産業廃棄物の処分費です。
項目(10坪程度のカフェとして) | 料金相場 |
産廃処分費 | 10,000円/㎥ |
10坪店の処分費の目安 5万円