「カフェ=おしゃれな内装のお店」となっている昨今ですが、カフェの内装にもファッションや音楽と同じように流行のデザインがあり、おしゃれな内装のカフェをつくるには、最近のカフェの流行を知ることが大切です。ポイントは「無機質ベース」、「ペンダント照明」、「ドライフラワー」を取り入れる事です。
世間的に「カフェ=おしゃれな内装のお店」となっている
ここ数年で「カフェ」という業態は一気に店舗数が増え、新しいお店も次々と出店され続けています。
エスプレッソの文化が根付き、古くからある老舗の喫茶店とは違った、カフェ=おしゃれな内装のお店というのが世間一般の認識になってきています。
今回は、これからカフェを出店される方にとって、「おしゃれな内装のカフェ造り」について、解明していきたいと思います。
カフェの流行デザインを知る
おしゃれな内装のカフェといっても色々あります。
洋服と同じ様にいろんなスタイルがあり、人によって何をおしゃれと思うかにも差があります。
ですが、洋服に「今年の流行」という言葉があるように、カフェの内装デザインにも「最近の流行」があります。
最近のカフェの流行を抑え、おしゃれな内装のカフェ造りに活かしましょう。
内装デザインは流行の周期から考える
カフェ内装の流行を考える前に、内装デザインの流行について整理してみたいと思います。
一般的に「流行」、特にファッションや音楽などは20年周期で繰り返すといわれています。
店舗のデザインも、その時代のカルチャーや人々のライフスタイルに大きく影響を受けるので、同様に10~20年ほどの大きな流れで変わって行くように感じます。
数年前におしゃれだと思っていたお店も、同じようなデザインが広まると、いつの間にか当時の魅力を感じられなくなっていたりするものです。
特に、奇抜なデザインは、最初のインパクトが強い分、色褪せていくのもさらに早くなります。
逆に、シンプルでスタンダードなデザインは、インパクトが少ない分、息が長いと言えます。
このように、大きな流行の中においても、デザインによる違いがあります。
また、一見色褪せない息が長いデザインのお店が良いと言えますが、店舗は「集客を目的とした商売のツール」でもあります。
短期的に多くの集客を得たいのか、あるいは、長期で安定したお店にしたいのかは、あなたのこれからの事業計画と照らし合わせ、デザインに反映させると良いでしょう。
最近の流行はシンプルで無機質ベース
無機質なベースに什器で素材感を出す
最近のカフェ内装の流行といえるのは、シンプルで無機質な素材をベースに什器や照明やインテリアでアクセントを入れる手法です。
床や壁はモルタル塗りなどの無機質な素材を持ってきて、全体の雰囲気のベースをつくります。
そして、素材感のある天然木や金属で造り込んだカウンターやテーブルなどの什器を配置することで、空間のアクセントにしています。
やはり、天然の木の風合いや重厚感のある金属は、高級感とこだわりを感じさせてくれます。
造り込まれた什器は、お店の顔となり、そのお店だけのデザインの色を出してくれます。
ペンダント照明ででアクセントを付ける
次に、照明についてです。
照明には、色々な種類がありますが、最近の流行はペンダント照明です。
ペンダント照明は、デザイン性が高く、目線より上の空間のアクセントとなる非常に重要なアイテムとなっています。
インパクトのあるかなり大きい傘の物や、お店のコンセプトに合ったものをオリジナルで造る場合も見かけます。
ペンダント照明を使わず、天井をすっきり見せるカフェのデザインもありますが、殺風景になってしまいがちで、空間を成立させるにはハイセンスなバランス感覚が必要になります。
お店の空間に、何か物足りなさと感じるときは、ペンダント照明を検討すると良いでしょう。
ドライフラワーなどの植物を入れる
インテリアとしては植物が良いですが、最近はドライフラワーを飾る事が多くあります。
ドライフラワーはモルタルなどの無機質な素材との相性も良く、お店の雰囲気作りにもなります。
植物でありながら落ち着いた色合いが、華やか過ぎない独特の雰囲気を醸し出し、おしゃれなお店造りのポイントです。
また、手入れが不要な点も店舗に向いていると言えます。
ドライフラワー以外でも、お店の雰囲気に併せて観葉植物を置き、ナチュラルな風合いを出すのも良いです。
植物の程よい存在感がアクセントとなり、無機質な空間を緩和し、センスの良いお店にしてくれます。