洗練されたカフェのデザインとはシンプルで上品なカフェのデザインということです。具体的には壁は白色を選び、カウンターなどの什器には素材感のある材料を使います。また、生活感を徹底的に無くす為に、工事前の収納計画が大切になります。

洗練されたカフェのデザインとはシンプルで上品なデザイン

「洗練(せんれん)」とは、「文章や人格などを練りきたえ、上品なものにすること」を言います。

では、「洗練されたデザイン」とはどういう事かというと、「余計な装飾が取り除かれて上品な印象を与えるデザイン」です。

簡単に言うと「シンプルで上品なデザイン」という事になります。

この意味を踏まえ、洗練されたカフェを造る為の具体的な方法をお伝えします。

壁の色は白を選ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的には天井や壁など、空間の大部分を締める場所の色を白にします。

大部分を白色にすることで、お店全体にシンプルな清潔感を感じさせる事ができます。

また、他の素材を引き立たせる効果もあります。

施工方法として一番良いのは、石膏ボード(一般的な塗装やクロス仕上の際、壁面に使用される建築材料)に白塗装する施工方法です。

白いクロスを貼ったり、コンクリート面などを白く塗装するよりも、フラットで陶器のようなパリッとした質感を出してくれる所が良いです。

また、塗装のツヤはなるべくおとします。

ツヤを出し過ぎると、ギラっとした高級感が出過ぎてしまい、洗練されたカフェの雰囲気とは離れてしまいます。

ですが、全くツヤの無い塗装は、同時に汚れが付き易いという欠点もあります。

そのため、長期的に使用する事を踏まえ、3部ツヤ程度がオススメです。

床に関しては、白は汚れが目立ってしまうので、シンプルで素材感のあるモルタル仕上げなどが良いです。

カウンターなど什器には素材感のある材料を使う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天井・壁・床をシンプルに仕上げたことで、カウンターやテーブルなどの什器を引き立たせてくれます。

そして、さらにここで什器の素材にこだわることで、店内に、より上品質な印象を与えることができます。

具体的な素材としては、無垢の木材や鉄などの金属、左官、石などで、柄がプリントされたようなフェイク製品ではないものです。

特に、木材や金属などは、時間とともに経年変化が表面に現れるため、より本物感を感じる事ができる素材と言えます。

これらの素材を使って店内の什器を製作する事になりますが、使う素材のバランスも重要となります。

テーブル類は木製になる事が多いですが、他のカウンターや棚などの部分も全てを木製にしてしまうと、ナチュラル感が強く出過ぎてしまいます。

ナチュラルなカフェを理想とする場合はそれで良いですが、洗練された空間を目指す場合は少し違います。

テーブルが木製であれば、カウンターはステンレスや石などの堅いイメージの素材でバランスをとり空間を締めます。

この様な素材の使い方で、洗練された雰囲気をつくり出します。

また、他にも、什器の活かし方として、新しい内装の中に敢えて古い什器をとり入れる方法があります。

例えば、新しく造った内装の中に、古材で製作したテーブルや、アンティークの什器などを併せます。

こうする事で、新しい内装とのギャップが生まれ、古材やアンティークが持つ素材感や重厚感のアクセントが、空間をより洗練させてくれます。

生活感を徹底的に無くすために収納は工事前に計画する

内装のデザイン以外で重要なことは、生活感を無くすことです。

掃除用具やゴミ箱などの生活感のあるものが見えてしまうと、内装で造り上げた雰囲気も半減し、お客様の気分も一気に醒めてしまいます。

実際お店をオープンすると、どうしても物が溢れがちになります。

その為、収納の計画は内装のデザインと同じくらい重要な部分と言えます。

また、工事前の段階で十分な収納計画をする必要があります。

計画されないまま内装工事が始まってしまうと、意図されない場所に、不自然な収納をつける事になってしまうからです。

生活感を徹底的に無くし、洗練された空間を作るには、デザインや席数の確保もとても大事な部分ですが、それだけを意識し過ぎて、収納の少ないお店とならないよう注意が必要です。

また、その為には、最良のレイアウトを根気よく考えてくれる内装業者を選ぶ事がポイントです。