古民家カフェをオープンする際、物件選びは、自由に改修ができるかどうか、設備は問題なく使用できるか、などを確認する必要があります。また、デザインやレイアウトを明確にイメージして、自分に合った内装業者に依頼する事が理想のお店に近づけるポイントです。
物件選びのポイントは自由に改修ができるかどうか
古民家カフェをオープンするにあたり、一番重要なのが物件選びといえます。
賃貸物件の場合、改修に制限があったり、返却時に現状復旧を求められる物件を選んでしまうと、自由なレイアウトができなくなってしまう事があります。
理想のお店をつくるためには、まず抑えておきたい条件が自由に改修できるかどうかという点です。
設備は問題なく使用できるかを確認する
古民家は、もともと住宅用の設備仕様となっているため、オープンする際に高容量の機器を使用する計画がある場合は、容量の確認が必要です。
カフェであれば、電気やガスの容量アップは多少費用をかければ可能ですが、一番の問題は水道設備です。
古い建物は給水管が老朽化して水が漏れていたり、排水管がどこかで破損していて、お店のオープン後に排水が詰る場合がよくあります。
一部の修理で治る場合はよいですが、全面的な修理になると、思わぬ費用が発生してしまいます。
また、設備以外では、雨漏りやネズミ被害などの問題も、古民家ではよく起こる問題です。
これらの問題は、後々のトラブルを避けるためにも、契約前に必ず確認し対応を考えて物件を契約して下さい。
デザインやレイアウトは出来る限り明確にイメージする
物件を契約した後は、家賃が発生するため、素早く内装工事を完成させ、営業できる形にしなければなりません。
その為に、まずは内装業者の選定です。
ここで、内装業者に見積りを取りるために、デザインイメージやレイアウトが必要になります。
ポイントは、デザインイメージやレイアウトは明確であればあるほど良いという事です。
その理由は、内装業者から上がってくる見積り金額に反映されるからです。
明確なイメージやレイアウトがあれば、内装業者からの見積りも正確な金額に近づきます。
逆に、不明確な部分が多い場合は概算見積りとなってしまいます。
業者によってもさまざまですが、概算と正式な見積りに大きな開きがある場合もあり、この金額を信じて業者を選定しても、実際の工事金額とはならない場合があります。
想定外の工事金額になる事を避けるために、デザインイメージとレイアウトは最初から明確にして置くことが大切です。
具体的には、デザインイメージはコンセプトをはっきりさせ、参考にしたい店舗の写真などがあると良いです。
レイアウトは、カウンターの大きさ、客席数、テーブル、トイレ、厨房の位置を寸法や絵などで指し示すと良いでしょう。
内装業者の選定のポイント
古民家カフェをの内装工事を業者に依頼する際のポイントは、まず、自分がどうしたいかを明確にすることです。
とにかく工事費を抑えたいのか、デザインにとことんこだわりたいのか、自分の想いを形にしたいのか、をはっきりさせる事です。
①とにかく工事費を抑えたい場合は、正確な相見積りを多くとる事です。正確な金額を出してもらう為には、レイアウトや機器などの情報を詳しく伝える事が大切です。
②デザインにとことんこだわりたい場合は、見積りには目をつむり、デザイン会社にデザインを全てお任せする事がよいでしょう。
しかし、デザイン会社によっても、それぞれ得意な分野が異なるので、自分好みのデザインができる会社を探すことがポイントです。
自分好みのデザイン会社を探す簡単な方法としては、その会社のHPの雰囲気や店舗の施工事例を見て、自分が好きかどうかで見分けると良いと思います。
③自分の想いを形にしたい場合は、打合せできる業者を見つけることが大切です。
デザインを全てお任せするのではなく、自分の好きなものが明確で、それを形にしたい場合は、とにかく打合せが多くできる業者を選びます。
打合せを重ね、細かい部分にいたるまで自分の想いを伝え、意識を共有することで、理想のお店に近づけることができます。
工期が短い内装工事では、打合せの機会があまりもてない会社もあるので、見極めが大切です。
業者の探し方としては、その会社のHPで理念やコンセプトで見極める方法が良いと思います。
以上のポイントを踏まえ、理想の古民家カフェをオープンして下さい。